「ちゃんと食べているのに、なぜか疲れやすい」 「頑張ってるのに、なかなか体重が落ちない」 「最近、ちょっとしたことでイライラしてしまう…」 これ、あるあるですよね
歳のせいかな?代謝が低下したのかな?って諦めてませんか
もしそうならもっと代謝のことを知ってほしい
カロリーとATPの違いから代謝が上がる食べ方の秘密をお伝えします
「カロリー=使えるエネルギー」ではないことがわかると
きっと「諦めなくていいんだ!」と思えるハズです
これはダイエットする時も、体質改善する時もベースになるとても大切なポイントです
これがわかっていないとうまくいかないことが多いので、しっかりおさえていきましょう!
カロリー(kcal)とATPの違い
カロリー ; 食品が持つ「燃やせばこれだけ熱が出る」という理論値
ATP ; 細胞内で実際に使えるエネルギー通貨
つまりカロリーと実際にカラダの中で使えるエネルギー源の単位は違いますよってことなんです

へっ?
って思いませんか?
これ初めて知った時、私「へっ?」って思いました
だってどんな食品にも〇〇kcalって書いてあるし、栄養士が献立立てる時もやっぱりカロリーベースで立てるんですから
でもね
もしkcalがカラダの中で使えるエネルギー単位だとしたら
こんなことになっちゃう

1日に4000kcal食べる人は2000kcalの人の2倍動ける(元気)
これ違和感ありませんか?

いやいや食べすぎた分太るだけっしょ
ですよね
つまり
「ちゃんと食べているのに、なぜか疲れやすい」 「頑張ってるのに、なかなか体重が落ちない」 「最近、ちょっとしたことでイライラしてしまう…」のはもしかして、体の中で十分なエネルギーを作ることができなくて、エネルギー不足になってしまっているのが原因かもしれません
つまり
「〇〇kcal食べるか」じゃなくて「カラダの中でATPをどれだけ作れるか」がカギになるんです
ATPって何?何に使われているの?
体の中のエネルギー通貨であるATPは
・筋肉の収縮
・神経の伝達や心臓の拍動
・体温の維持
・たんぱく質、DNA、ホルモンの合成
に使われます。生命活動のエネルギーそのものですよね
そんなATPが不足してしまうと
・ちょっと動くだけで疲れる、だるい、寝ても疲れがとれない
・考えがまとまらない、イライラしやすい、気分が落ち込みやすい、集中力や記憶力の低下
・体が冷えやすい、痩せにくい、筋肉量が落ちやすい
・肌荒れ、髪のトラブル、ホルモンの乱れ
・頭痛やめまい、動悸や息切れ、生理不順、睡眠の質の低下
・胃もたれや食欲不振、便秘や下痢を繰り返す
こんな症状が出てきます

なんだか不調
年相応なことだから仕方ないか
なんて思ってる不調、実はATP不足の症状かもしれません
「ATPをどれだけ作れるか」は「どれだけ栄養がとれているか」次第

これはエネルギー代謝の図です
体に入ってきた食品の栄養は解糖系、TCA回路、電子伝達系のエネルギー代謝のプロセスを通りながらATPを作っていきます
ポイントは
・ATPを作る過程ではたくさんのビタミン、ミネラルが必要
・電子伝達系までたどり着けると大量のATPを作ることができる
ということ。
同じカロリーの食事をしていても、どれだけたくさんのビタミン、ミネラルが含まれているかによって作られるATPの量がすごく変わってしまう!のです

だからおじさんは疲れた時、ここぞの時にリポビタンDを飲むのか!
と思った方は大正解!!
そうなんです。
疲労回復のビタミンと言われるビタミンB群はエネルギー代謝にとても大切なビタミン
ビタミンB群が補充されるとエネルギー代謝が良くなって、たくさんのATPが作られて
ATP不足による不調が改善されるわけです
ATPをたくさん作るための食べ方
下のリストで特に大切なのは1.3.4です。栄養は「何を食べるか」よりも「体に入った後、ちゃんと消化吸収して体の中で使えること」がとても大切なんです
1.よく噛んで食べる
食品の栄養をしっかり吸収するためには、その1つ前の“消化“の工程が大切です
しっかり噛むことは見落とされがちですが、消化吸収がスムーズになると栄養素が効率よく取り込ま
れます さらによく噛むことのリラックス効果で副交感神経が働き、胃腸の動きが活発になり栄養素
の消化吸収率が上がります
2.ビタミンB群、マグネシウム、鉄、亜鉛、COQ10が豊富な食品を食べる
穀類なら玄米
豚肉・レバー・牛肉やラム肉などの肉類
かつお・まぐろ・いわし・さんまなどの赤身や青魚
卵
大豆製品
あさり・しじみ・はまぐり・牡蠣などの貝類
ナッツ類
ほうれん草・ブロッコリー
わかめや昆布などの海藻
3.加工食品を減らす 手作りなら調理工程を減らす
ビタミンB群・マグネシウム・亜鉛・鉄 は、加工・精製の工程で大幅に失われます。
加工食品を減らして「栄養素が丸ごと残っている食材」を選ぶと、ATP合成に必要な材料が豊富な食
べ方になります。
長時間の加熱や調理の工程でビタミンやミネラル、抗酸化成分は失われてしまいます
「蒸す・焼く・生で食べる」などシンプル調理だとATP産生に必要な栄養が残りやすくなります
4.栄養素の浪費を減らす
甘いもの食べ過ぎ → ビタミンB1の浪費
油の食べ過ぎ → ビタミンB2の浪費
お酒 → ナイアシン・亜鉛の浪費
ストレス・カフェイン → マグネシウム・鉄の浪費
「歳のせいかも」「イライラは私の性格だから仕方ない」なんて諦めていたことが実はATP不足が原因かもしれませんということを今回は書きました
私自信もずっと悩まされていたことです
でも体力があってエネルギーが十分だと解決してしまうこともあるんです
だって何かを考えるにも、ダイエットして脂肪を燃焼するにも、気持ちを穏やかに保つにもエネルギーが必要ですもんね
まだまだ諦めなくていいこと、たくさんあるかもしれませんよ(*^^*)