ハウスダストアレルギーのBさんは仕事で疲れ切っているのに、体力を振り絞って部屋の掃除をしないと安心して眠ることができません
「こんなに頑張ってるのに、全然よくならない・・・」掃除してアレルゲンは減っているのになんででしょう?
もしもあなたが
「ストレスがたまると肌荒れがひどくなる」 「太ると肌の調子が悪い」
「体力が落ちると肌荒れする 肌荒れすると体力が落ちる」
「ここぞの勝負の日が近づくと決まって肌荒れする」
「胃腸の調子が悪いと肌荒れする」
と感じていたら、それはコルチゾール不足が原因かもしれません
炎症を抑えるコルチゾールの正体

コルチゾールって知っていますか?
コルチゾールは皮膚などの炎症やストレスから体を守ってくれるホルモン
まるで消防士のようなヒーロー的存在です!
抗炎症の中心的存在なので、アトピーさんにとってはまさにヒーローですよね(*^^*)
アトピー治療のステロイド軟膏はコルチゾールの作用を模倣して作られているんですよ
もし、体内でコルチゾールが不足すると、炎症が抑えきれなくなり、炎症という火事で肌荒れがひどくなってしまうんです
コレステロールが足りないとコルチゾールも足りなくなる

ヒーロー的存在のコルチゾールの材料はコレステロールです
血液検査に出てくる あの 「LDLコレステロール」なんです!

LDLコレステロールって悪玉でしょ?

酸化すると悪玉になるけど
そうでないLDLコレステロールは
体にとってめちゃめちゃ大切なもの
なんだよ!
LDLコレステロールはコルチゾールだけでなく体の中で働く重要なものたちの材料なんです
例えば、胆汁酸はアトピーさんが不足しがちなビタミンA.E,Dの吸収に大きく関わっているし、細胞膜が弱くなるとお肌のバリア機能も低下してしまいます
血液検査でLDLコレステロールが低いのは決して良いことではないんです!
コルチゾールだけでなく、胆汁酸やビタミンの不足、細胞膜が弱くなる原因にもなってしまって
ダブルにもトリプルにもアトピー悪化の要因になってしまいます
コルチゾールが足りなくなる4つの原因
コルチゾールが足りなくなる原因は
・そもそもコルチゾールの材料が足りない
・材料は食べているけど、消化吸収できていない
・消化吸収できているけど、体内でコルチゾールを作れない
・作れているけど、浪費して足りなくなっている
この4つの原因と解決策を1つずつ見ていきましょう!
1.材料不足のチェック方法&解決法

LDLコレステロールの正体はたんぱく質でできたトラックに乗ったコレステロール
イラストのトラックの部分がたんぱく質でできています
1番大切なのは十分なたんぱく質を食べること
1食分は手のひらに乗っかる大きさが目安 この大きさを3食とも食べれていたらOKです

この写真を見て
「えーーこんなに食べるの?」って思った、そこのあなた!
LDLコレステロールが低い可能性 大 です
朝食は全粒粉パンとサラダ
ランチはパスタやカレーとスープ
なんて方は要注意ですよ〜〜
2.消化吸収低下のチェック方法&解決法
1日のたんぱく質量がわかったら、次は
ちゃんと消化吸収できてか?体にちゃんと入っているか?です
胃腸はイライラ・緊張状態の時、動きが悪くなってしまい消化吸収も悪くなってしまいます
ちゃんと消化吸収できる食べ方ができているかチャックしてみましょ!
✔ ながら食べ、急いで食べてない?→味わって食べることで胃腸がよく動きます
✔ イライラして食べてない?→交感神経優位になって胃腸の動きが悪くなってしまいます
✔ あんまり噛まない?→大きい塊で胃に入ってくると消化不良を起こし、腸内環境も悪化してしまいます
「わざわざ言う事?!」なくらい地味〜〜なことばかりですけど
実はこの地味〜なことたちが自律神経、血糖値コントロール、たんぱく質の消化吸収に大きく関わるめちゃめちゃ大切なことなんです
ゼロ円でできることなので、ぜひやってみてください
3.生産不足のチェック方法&解決法
さて
材料もあるし、消化吸収して体内にも入ってきたので
いよいよコレステロールを作っていきます
実はコレステロールやコルチゾールを作る時、ものすごくたくさんのエネルギー(ATP)が必要です
詳しくは「何歳になっても代謝は上げられる!’疲れやすい’ ’痩せにくい’ ’イライラする’ を諦めないで」でATPをたくさん作る食べ方を紹介していますのでぜひ読んでみてくださいねっ

ここでは簡単に「コレステロールを作るATPが足りているか」チェックしていきましょう〜
✔加工食品・外食が多い
→ビタミン&ミネラルが足りないかも 休日だけでもシンプルな料理にチャレンジしてみて
✔寒がり・低体温・太りやすい・疲れやすい・頭がぼんやり・物忘れが多い
→ビタミンB、亜鉛、鉄などATP合成に必要なビタミン・ミネラル不足かもしれません
サプリでとりあえず補充して動ける体に戻すのもアリです
✔運動不足→ミトコンドリア(ATPをつくる工場)を運動で増やしましょう
「体力が落ちると肌荒れする 肌荒れすると体力が落ちる」という方はこのタイプかもしれません
4.浪費していない?チェック方法&解決法
せっかくコルチゾールを作ったのに浪費して足りなくなってしまうなんて勿体ない!
浪費をできるだけ減らすポイントを抑えて、コルチゾールにしっかり働いてもらいましょ!
ストレスによる浪費を減らそう
ストレスがかかっている時、体はコルチゾールを出すことで血糖値を上げてストレスと戦えるエネルギーを体に満たします
ストレスには対抗できるけど、その分コルチゾールはどんどん浪費されてしまいます
もったいないですよね!
そうやってストレスフルな日が続くと、お肌などの炎症を抑えるコルチゾールが足りなくなってしまいます
「ストレスがたまると肌荒れがひどくなる」
「ここぞの勝負の日が近づくと決まって肌荒れする」
と感じる人はこのタイプかもしれません
ストレスによるエネルギーロスについては 「メンタルからくる疲れやすさ 体からくる疲れやすさ~それぞれのエネルギーロスを減らす方法~」に書いていますので、ぜひ読んでみてください

✔ ストレスフルで眠れない、悪夢をみる、頭痛、肩こり、胃腸の不調、動悸、息切れ
→離婚、退職、引っ越しなど環境を変えるのも必要かもしれません
✔ イライラ怒りっぽい、不安、集中できない、無気力
→感情に名前をつけたり(私は怒ってる、不安に感じてる)、ジャーナリングで感情に向き合う
→自分の好きなことを知り、その時間を意図的に確保して、ストレスとのバランスを取る
低血糖・血糖コントロール不良による浪費を減らそう
血糖値のコントロール不良も立派な〝身体的ストレス〟なんです
ストレスってメンタルだけじゃないんです
低血糖(=エネルギー切れ・ガス欠状態)は体にとって危機的状況!
なんとか血糖値を上げて体を維持するために、大量のコルチゾールが浪費されてしまいます
低血糖がある方は1日に何度も低血糖になっています
まずはフリースタイルリブレで血糖値を計ってみて、対策をとりましょう!

✔ 朝起きられない 朝食は抜かない!
✔ ランチの後眠い 毎食必要なたんぱく質はしっかり食べる
✔ 16〜18時は集中力が落ちる ⇒ 毎食必要な食物繊維をしっかり食べる
✔ 日中のコーヒーが欠かせない 1日5分でも筋トレを取り入れてみて
✔ 夕食後のお菓子がやめられない 朝5〜10分散歩しよう
✔ 夜中に何度も目が覚める 10時、15時に補食を食べる
✔ お腹ポッコリになってきた
低血糖対策はその方のレベルによりできる対策が違いますので専門家への相談がオススメです
低血糖を含めて血糖値についてはまた別の記事い書いていきますね
まとめ
こんなに長い文をここまで読んでくださった方、ありがとうございます
本当にお疲れ様でした
今回は抗炎症の中心的存在のコルチゾールについて書いてきましたが
それには食事のバランス、食べ方、運動、自律神経のアンバランスが大きく関わっています
私も生まれつきのアトピー性皮膚炎なんですが
「なんで肌荒れする時と肌荒れが落ち着いている時があるんだろう??」とずーーっと不思議でした
これを解決してくれたのがコルチゾールです
もう一度下のチェック一覧を活用してぜひやってみてくださいね!
● コルチゾールの材料は足りているか?
✔ 手のひらに乗っかる大きさの肉・魚・卵・豆腐 1食分✕3食
● たんぱく質が消化吸収できてるか?
✔ ながら食べ、急いで食べてない?
✔ イライラして食べてない?
✔ よく噛めている?
● 体内で十分なコルチゾールを作るためのATPは足りているか?
✔ 加工食品・外食が多くてビタミン&ミネラルが不足していない?
✔ 寒がり・低体温・太りやすい・疲れやすい・頭がぼんやり・物忘れが多い?
✔ 運動不足?
● 浪費して足りなくなっていないか?
✔ ストレスへの対処方法に向き合えてる?
✔ 血糖値の不安定さから来る自覚症状はない?
