アトピーと腸の関係(腸皮膚相関)はもう一般的になってきましたね。
最近は腸活が流行っていて、頑張っている方も多くなってきました。
でも、あと一歩効果を感じてない方も多いのが実際のところ。腸の話は結構ややこしいですもんね。でも腸の仕組みを知ればすっきり理解しやすくなります。
小腸のバリア、大腸のバリアを分けて考える

腸のバリアを整えようというと、リーキーガットを思い浮かべる方が多いのではないでしょうか。
「腸漏れ」とか「腸に穴があく」という表現は、ちょっとわかりにくいかもしれません。「腸の肌荒れ」の方がイメージわきやすいかもです。肌荒れしてると、いろんな雑菌が肌の内部に入ってきてしまうのに似ています。
このリーキーガットは小腸の話。
もう1つのバリアが大腸にあります。ここは意外と話題にあがりにくいですね。
でもアトピーの人にとってはこっちの方が肝心要。
大腸のバリアは粘液と免疫で守られています。ふかふかの粘液層(ムチン)の中に、菌を管理する免疫パトロール隊がいる。これが今日の主役のIgAです。
タイトジャンクションが閉まっていても免疫は低下する
GImap検査でリーキーガット(小腸)の数値がまったく問題なくても、IgA(大腸)が低下していると、それは大腸の免疫システムが低下していることを表しています。
グルテンフリー、カゼインフリー、乳酸菌サプリ、発酵食品・・・と頑張っていても、いまいち結果が出ない原因がこれ。
特に私のようなアトピーさんは体質的にIgAが下がりやすく、ここから腸内環境が乱れがち、肌荒れにつながりやすくなります。
IgAは腸内細菌の管理人

IgA(免疫グロブリンA)は、腸の粘液層の中にある免疫タンパク質です。
わかりやすく言うと、菌たちが暮らすフカフカお布団(ムチン)の管理人。
善玉菌には「ここに住んでいいよ」と許可を出し、悪い菌やカンジダには「ここには入れません」と門番をして腸内環境を整えています。菌たちが安心して暮らせる環境を整えているのがIgAの仕事です。
このIgA(管理人)の人数が減ると
誰でもムチンの中に入り放題、無法地帯化に。善玉菌は減り、カンジダのような日和見菌が増えやすくなって、悪玉菌優勢の環境になってしまいます。さらに腸の粘液層(ムチン)そのものも薄くなって、バリアとしての機能が落ちていきます。
腸の中のカサカサは、お肌カサカサの原因になります。
アトピーはIgAが下がりやすい
アトピーの人は免疫のバランスがどうしても偏ってしまう。アレルギー担当(Th2細胞)が優位になりすぎている状態だからです。
このTh2優位の状態下では、IgAを作る力が相対的に落ちて悪循環になってしまいます。
アトピー→Th2優位→IgA産生が追いつかない→腸の粘液バリアが崩れる→カンジダ・悪玉菌が増えやすくなる→さらに炎症→アトピー悪化
悪循環を止める方法はこの記事のいちばん最後に書いておきますね。
過酷な状況でも悪玉菌だけは元気
同じ菌でも善玉菌は減るのに、悪玉菌が増えるという不思議が、実は腸内環境を知る上ではポイントになります。
実は善玉菌と悪玉菌は、好きな環境がまったく逆。
善玉菌は穏やかで酸素がない環境が好き。炎症が起きると弱ってしまいます。
悪玉菌は、炎症・酸化ストレス・酸素があるほど元気になる。いわば「荒れた土地に生える雑草」のような存在です。
IgAという管理人が少ない、腸が荒れた環境下では悪玉菌優勢になり、それに日和見菌が加勢して腸が荒れ地と化していくんです。
この荒れ地にいくら優秀な善玉菌サプリや発酵食品を送り込んでも、悪玉菌たちに負けてしまいます。腸活を頑張っていてもイマイチ効果がないなら、IgAをcheckですね。
血液検査でcheck
IgAは自費検査の血液検査や便検査(GImap)で調べることもできますが、まず注目してほしいのは健康診断の総タンパクとアルブミン、尿素窒素などタンパク質の充足を見る項目。
IgAやムチンのメインの材料がたんぱく質だからです。
IgAを増やすライフスタイル
管理人のIgA、善玉菌が元気に過ごすムチンの材料はタンパク質です。もちろんタンパク質はお肌再生の主役ですから、不足は禁物でございます。
🔅 タンパク質をしっかり食べよう
IgAは免疫タンパク質なので、材料となるアミノ酸が不足すると作れません。
🔅 タンパク質の消耗を止めよう
低血糖ではたんぱく質がエネルギーとして消耗されてしまいます。浪費を防ぐには血糖値の安定が何より大切。過緊張、寝不足も要注意ですよ。
🔅 水溶性食物繊維も忘れずに
水溶性食物繊維(オクラ・なめこ・海藻など)は腸の粘液層の材料になります。
次回は
次回は「カンジダ」の話
IgAが落ちると、腸の中で増えやすくなるのがカンジダ。
次の記事では、アトピーとカンジダの関係を掘り下げます。
「腸活しているのにお腹の調子がすっきりしない」「甘いものをやめられない」という方は、ぜひ読んでみてください。
体と思考はつながっています。腸の環境が整うと、心も少しずつ軽くなっていきますよ。

