渇望と欲求の違いをご存知ですか?
「渇望」は脳とホルモンのパニック・アラート
特定の食品を「今すぐ、猛烈に、それじゃなきゃダメ!」と脳が麻薬的に求めてくる強迫的なサインです。
お酒を飲みすぎた後、吸い込まれるようにラーメン店に行ってしまう、あの抗えない感覚がまさにこれ。
先日のカウンセリングで、飲んだ後のラーメンが止められない方にそんな説明をしていたら、みょうに納得されていました。そう。意思では抗えません。
「欲求」は体の正しい純粋なサイン
安定的でなだらかな心身のサインです。
同じ食に対する欲望でも、「欲求」の方は特定の食べ物に固執しないし、今すぐ欲しい!という切羽詰まった感はありません。満たされると満足できる、とても調和がとれた状態です。
さて、あなたはコーヒーのストックが切れても平気ですか?
いつもコーヒーを持ち歩いたり、出先でどこにカフェがあるかバッチリ把握していたり、デスクにコーヒーがないと落ち着かない、なんてことありませんか?
コーヒーが飲めない1日、考えられますか?
コーヒーへの渇望に隠れた潜在意識
コーヒーで無理やりエンジンをかけようとする時、潜在意識には3つのパターンが隠れていることが多いです。
⭕️ 「立ち止まったら価値がなくなる」という恐怖
動いている自分、成果を出している自分にしか価値がない・・・そんな思い込みが潜在意識の底にあるパターン
休むこと=怠けること、と感じてしまう。だから体が悲鳴を上げていても、カフェインで疲れセンサーを麻痺させて「まだやれる」と自分を追い込んでしまいます。
⭕️ 「期待に応えなければ見捨てられる」という見捨てられ不安
仕事、家事、育児・・・周りの期待を完璧にこなさなければという強い義務感。「自分が倒れるわけにはいかない」「迷惑をかけてはいけない」という思いが、副腎を酷使してアドレナリンを出し続ける原動力になっています。自分の限界(キャパシティ)を認めることに強い抵抗感があります。
⭕️ 「体の声より頭の計画が正しい」というコントロール欲
眠気やだるさを「不都合なバグ」と捉えて、コーヒーで強制排除しようとするパターン。体という生物的な乗り物を、スケジュールや理性で100%コントロールしようとして「体の正しい防衛反応」を見過ごしています。
どの潜在意識も、頑張り屋さんに多いもの。頑張ることは素晴らしいことですけれど、自分のカラダのキャパを超えてはいけませんよね。
渇望を作り出しているのは体の状態
実はこの渇望、ほとんどの場合、体が作り出しています。
コーヒーへの渇望 エネルギー(糖質)不足、鉄不足、副腎の弾切れ
甘いもの(チョコなど)への渇望 = マグネシウム不足、タンパク質不足、慢性的な低血糖、貧血
しょっぱいものへの渇望 副腎疲労によるナトリウム(ミネラル)の漏出
これらの渇望は体内で枯渇しているものを隠すために出てきます。問題なのは、渇望に従い続けると、いずれ強制終了する時が来るということ。
私も以前は朝食も昼食もまともに食べず、コーヒーを片手に働き続けていました。
「私が頑張らなくちゃ」という気持ちでいっぱい。120%の力を出そうといつも焦っていました。今も同じ生活をしたら、やっぱり同じように倒れることになるでしょう。
潜在意識の「焦り」や「恐怖」 実はこれ、低血糖や栄養不足という体の飢餓状態が作り出しているケースがとても多いんです。
体:血糖値が下がり、エネルギー不足で脳が危機を感じる
↓
心:「何かしなきゃ」「置いていかれる」という焦燥感として現れる
私たちは「頑張りたいからコーヒーを飲む」と思っていますが、
隠された本当の理由の正体は「体内のエネルギーが枯渇して脳がパニックを起こしているから、コーヒーを飲まざるを得ない」という逆の因果関係なのです。
コーヒーを飲むと頑張れる理由
なぜコーヒーを飲むと元気が出て頑張れるのでしょう?
⭕️ 疲れセンサーをブロックする 脳内に溜まる「アデノシン」という休めのサインをカフェインがブロック。脳が「まだ疲れていない」と錯覚します。
⭕️ アドレナリンを強制分泌させる 交感神経を刺激して、副腎からアドレナリン・コルチゾールを強制的に分泌。一時的にブーストがかかります。
⭕️ ドーパミンを活性化させる やる気や快楽に関わるドーパミンの働きを活性化。気分がすっきりして集中力が高まります。
でもこれ、体にエネルギーが補給されたわけではありません。先々のエネルギーの前借りです。
カフェインが切れた後に強い疲労感や急激な眠気に襲われるのは、前借りした分のツケが来ているから。
もちろん、コーヒーを飲んでも平気な方もいらっしゃいますが。
でも、もしも「コーヒーをやめてみて」と言われて、隠れてでも飲みたいなら(←以前のワタクシw)、それは体からのサインです。
見逃さないで!
隠された正体を探せ!
無性にコーヒーが飲みたいと感じさせている正体はこちら
⭕️ 低血糖(エネルギー不足) 脳や体のエネルギーが不足するとカフェインの刺激を求めがち。朝食代わり、夕方のコーヒーで交感神経を刺激して無意識に血糖値を上げようとします。その溜め込んだ負債はリラックスタイムの夜や休日にやってきます。
⭕️ 副腎疲労(ストレス・慢性疲労) 慢性的なストレスや疲労がたまると、ストレスに対抗するコルチゾールが次第に減っていきます。自力で元気を出すのが難しくなるので、カフェインの力を借りてアドレナリンやドーパミンを強制的に分泌させて動こうとします。
⭕️ 鉄欠乏 鉄が不足すると全身に酸素がうまく運ばれず、脳が酸欠のような状態に。このダルさを打ち消すためにコーヒーを強く欲することがあります。ただしコーヒーのタンニンは鉄の吸収を阻害するため、飲めば飲むほど鉄不足になるという悪循環が起きます。
⭕️ ミネラル不足 コーヒー豆にはマグネシウムなどのミネラルが含まれているため、体がミネラルを欲してコーヒーを求めることもあります。一方、コーヒーはマグネシウムの尿からの排出も増やすので逆効果になります。
渇望の正体に気づくことが大切
こうやってコーヒーのことを書くと、なんだかコーヒーが悪者みたいですが、
どんな食品も自分に合ってるかどうかの見極めや、その渇望の正体を知ることの方が大切。
そして、潜在意識から見える体からのヘルプを見逃してしまうのは、自分を後回しに、ナイガシロにしてしまっている証拠です。
潜在意識の声に耳を傾けることが、自分のケアの第一歩になりますよ。


